- 子どもの褒め方って?
- 勉強を伸ばすにはどうすればいい?
- 具体的な声掛けを知りたい
というあなたに向けて記事を書いています。
こんには、英語と保育士の資格を持つイングリッシュエキスパート保育士のココです。自身で学びながら、子どもにも英語を教えています。
子どもをどうすれば成長できるか知っていますか?
それは、結果よりも、努力を褒めるという方法がおすすめ。
それをすることで、難しいことに挑戦しながら成長するようになるのです。
反対の方法を取ってしまうと、子どもは、「できないからやりたくない。」と考えるようになってしまいます。
では、どうすれば努力を褒めるという言葉をできるでしょうか?
具体例を交えながら、解説します。
正しく褒めれば、子どもは大きく育つ
子どもは、褒められると「そこをまた褒められたい」と再度、行います。
行えば、褒められるという行動が増えることで、「習慣」になります。
つまり、集中力を育てたければ、集中力を褒める。
夢中にしたかったら、夢中に鳴っている姿を褒める。
すると、そういう部分が成長します。
これがあるために、保育士は子どもを褒めています。
この方法を「プロセス褒め」と言いますが、スタンフォード大学の心理学者の実験により、科学的に実証されています。
実験方法は、子どもを対象に、テストします。
テスト結果を伝え、その際に
- 結果を褒める「良くできた!頭がいいのね!」
- 努力を褒める「良くできた!努力したのね!」
という二つのグループに対応を変えます。
2回目のテストでは、より難しいテストを受けるのか、同じようなレベルのテストを受けるのかを選ばせます。
すると、努力を褒めたグループの子どもがより難しいテストを選ぶ傾向が顕著に表れた。
3回目のテストでは、難しいテストを受けさせたところ。
- 結果を褒めたグループは、「落ち込む」
- 努力を褒めたグループは「次を頑張ろう」
という思いを持つ子が多く現れた。
という実験結果になった。
結果を褒めると、「出来ないことへ挫折」するようになり、努力を褒めると「次へ意欲的に取り組む」ようになる。
具体的な言葉かけは?
意欲と結果を区別することが必要です。
プロセスというのは、意欲や努力のことです。
結果や成果とは違うことに注意してください。
例えば、絵を描こうとしたときに、
結果を褒めると・・・・「きちんと描けたね」「良く描けたね」
意欲を褒めると・・・・「ダイナミックに描いていたね」「丁寧に描いたね」
と結果を褒める言葉と、意欲を褒める言葉とでは注目しているポイントが違います。
結果だけを褒められた子どもは、次も「きちんと描くこと」に注目してしまい、工夫することなく、「一般的に正しいとされる絵」を描こうとします。
それでは、「絵を描く楽しさ、表現する楽しさ」がなくなってしまいます。
意欲を褒めると、次も「力強く」だったり「丁寧に」描こうとします。
そうすることで、さらに力強い絵を目指したり、色使いをするなど、
「ダイナミックなもの」を表現しようとするので、その表現方法をたくさん試します。
他の例を見てみましょう。
子どもの行動の例 | 結果に対する声掛け | 努力による声掛け |
鉄棒 | 逆上がりができて上手! | 毎日取り組んでいたからできたんだね! |
かけっこ | 早く走れてすごい! | 早く走ろうという気持ちがカッコいい! |
パズル | 全部できたね! | 最後まで集中していたね! |
という風にそれまでの過程(それまでのプロセス)を言葉にしてあげると、子どもは次も挑戦しようとしますよ!
保育士としてたくさんの子どもたちを育ててきましたが、小さいころからこのプロセス褒めをしてあげると、ぐんと伸びてました。
学習において実際にしたこと
子どもの学習では、特に「最後までやり抜いたことを褒める」ことがおすすめ。
最後までよく頑張ったね。
という言葉をかけることによって、やり抜く力が育ちます。
最後まで取り組む姿勢は、学習だけでなくすべてのことに対しての態度が育ちます。
算数でも、国語でも、もちろん英語でも、
最後まで集中してやり通していたね!
と褒めてあげましょう。
注意
初めのうちは、隣で一緒に学習をしてあげるとより効果があらわれますよ!
別記事でやり抜く力「グリット」についてまとめています。
⇒やり抜く力「グリット」を子ども伝える保育士の方法とは?【英語学習に必須能力】
注意点「友だちと比較をするな」
友だちと比較して褒めるということは決してしないようにしてください。
つまり、
「Aくんよりも、あなたはできた」
という言葉は、子どもは
友だちよりもできなくては、褒められない
と、そうすると、子どもは自分のことを認めてもらわずに、「友だちよりもできた自分」を褒められるため、「プロセス褒め」ではなく、「結果褒め」になってしまいます。
おすすめは、「過去の本人との比較」です。
1年前はできなかったけど、今はできるようになったね!
ということで、本人の努力や成長を褒めていることになります。
子どもを伸ばす保育士の褒め方【勉強におけるプロセス褒めの具体例あり】 まとめ
- 結果を褒めるのではなく、努力や意識を褒めることをプロセス褒めという。
- プロセスを褒めると、子どもは「難しいことに挑戦するようになる」
- 学習においては、「やり抜く力」を褒めることがおすすめ。
- 過去の本人と比べるようにする
これらを行うことで、どんどんと子どもは伸びていきます。
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