- 子どもに英語を教えたいけど、やり方が分からない
- 英語の順序について
- インプットの種類について
以上を知りたいという方に向けて記事を書いています。
こんにちは、娘に教えるために私自身の英語をはじめた保育士のココと言います。
保育士と英語の資格を二つ持つと名乗れるイングリッシュエキスパートの資格を持っています。
しかし、私自身も子どもの英語学習はどう始めればいいの?と私自身も困っていました。
この記事を読めば、子どもの学習に必要なステップを知ることができますよ。
子どもに【最適な遊びを通して成長する!】をテーマにずっと保育に携わってきた保育士が解説します。
インプットの5つの段階
子どもの英語の学ぶ順番を画像で表してみました。
英語学習は「聞く」ことからはじめ、「フォニックス」を知り、「発声」に行くという流れが積み重なっています。
この英語の順番は、3歳以降10歳あたりまでの学びの順番を解説します。
12歳ごろになると文法を学ぶ脳の機能が育つために、学習の順番が変わるためです。
10~12歳以降になると
学びの順番が変わります。
文法からの知識を学んだ方が、学びが速くなるのです。
10歳までは文法は覚えるような論理的な学びはそもそも脳の機能として理解ができませんん。
「中学生~大人」になると論理的に学ぶことが脳の機能としてできるようになるためにこのような現象が起こります。
絵本や音楽を通して音を聞くことが基礎になる
まずアルファベットの書き取りやスペリングからはじめたのではないでしょうか。しかし、ほとんどの人が全く上達せず、社会人になったころにはなにも覚えていない日本の英語教育のことは忘れてください。
語学はまず「音から」入る―――これが基本です。
ほんとうに頭がよくなる世界最高の子ども英語より引用
字を書くことは後回し、音を聞かせておくことが初めの取り組みになります。
が、ここで注意が必要です。
「じゃあ音楽を聞かせておけだけでいい」というわけではありません。
「音を聞くだけ」では英語能力が向上はしません。
厳密に言うと、するかもしれませんが、単語は一つも覚えることができないし、発音をすることはないので、BGMや動画だけで英語能力が向上することは難しいです。
聞くだけで上がるのは、英語のイントネーションや発音の超基礎部分です。
動画を見るだけ、音楽を聴くだけの学びでは、インプットにつながりません。
私自身、洋楽が好きで学生のころからずっと聞いていましたが、英語の単語1つ覚えられませんでした。
その理由はなぜか?
向上する能力が限定的だからです。
イントネーションや発音の基礎は重要ですが、それだけでは英語能力は上がらないですよね。
BGMなどで音を大量に聞くことも大事ですが、さらに能動的に「場面との組み合わせ」が重要です。
そこで具体例をあげると、「英語絵本を読み聞かせ」。
絵本も受け身なのでは?と思うかもしれませんが、
場面のイラストと言葉が連動して記憶されます。
また、絵本は「親が読んでくれている」という気持ちを子どもがもちやすく、嬉しい気持ちで見るということができるようになります。
親の声は、子どもにとってとても安心できる声。
そのため、すっと頭に入り込みやすいのです。
「聞く」という段階には、
- BGM聞き流し
- 絵本の読み聞かせ
が効果的です。
どのくらい読めばいい?
英語に触れる時間は一日に少なくても30分(多いと1~2時間は必要)という意見も多くあり、かなり多くの時間が必要です。
が、絵本はそこまで読み続けることはできません。
そこで、英語絵本の読み聞かせでは足りない分を少しでも補うためにさりげなくBGMを取り入れることや、テレビなどの英語のアニメ動画を見ることがいいです。
- 読み聞かせを中心に学習をすすめる
- 補う部分は、BGM,動画。
BGMは、傾聴するということではなく、あくまでもさりげなくかけるくらい、「あ、流れてるな」というくらいの音量が望ましいです。
大量の音を聴くと、フォニックス学習に繋がります。
参考記事⇒子どもへの英語BGM聞き流しは効果ある?より成長させ頭打ちさせない方法
【フォニックス】はネイティブの子どもも学習する必須項目
フォニックスは簡単にいうと発音の仕方のこと。
フォニックスとは、
アルファベットの音を学ぶ学習方法です。
ABCのアルファベットを例に出すと、エービーシーは記号の名前であり、音は「アッ、ブッ、クッというような音のこと」がフォニックスにあたります
英語圏の子どもも、フォニックスを学ぶので英語学習では、基礎的な学習領域になります
実際に1つのアルファベットごとに1つずつ、口や喉、舌を動かして学びます。
子どもの英語の初期の目標は、この「フォニックスをマスターすること」といっても過言ではありません。
フォニックスをマスターすることで得られるメリット5選
- 発音を言える
- 文字と発音を結び付けられる
- 文字を見て、発音をすることができる
- 絵本を読むことができる
- 音を聞いて文字が書ける
これらをすべて行うには長い時間がかかります。
初心者のうちは「発音を言ってみようとする」ことが大切です。
つまり、初めは間違っていてもOK!
「言おうとする姿勢がある」だけで、大成功とする姿勢が親には必要です。
子どものころのフォニックスを学ぶと大きいメリットがあります。
それは【臨界期】です。
科学的研究では、リスニングに関しては、10~12歳ごろと言われる耳の臨界期を過ぎると母国語にない音が聞き取れなくなる
5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法より引用
臨界期を過ぎてから発音が身に付かないわけではないのですが、私が大人になってからみっちり発音を学んでも、違いが分からないものもあるのも事実。
発音とリスニングは相関性が高い
発音が言えるようになると、リスニングも向上します。
発音が言えると、「音の違い」が分かり、リスニングでも「音の違い」が分かるようになります。
ですから、子どものころは発音を覚えることが重要。
フォニックスについてはこちらで詳しく解説、さらに具体的にゲームを通して学ぶ方法も紹介しています。
⇒子どものやり抜く力を激刺激するフォニックスの方法 4選【英語×保育士】
フォニックスは10歳までだと、効果大!
今後に続くリスニングにも効果があるよ!
「真似しながら発声」は、絵本を真似して音読してみること
発音は実際に文章の発声してみることが必要です。
実際に言葉にして、英語の発音をするために口を動かしてみると、その動きをインプットするということです。
今まで行ってきた「聞く」「フォニックス」という土台があることで、発音に生きてきます。
つまり、インプットを深くしっかりとこなすには、音読という手段が必要になるのです。
音読には、「自分で発音した英語を自分の耳で聞くことができる」
そこから3つのメリットが生まれる。
1暗記しやすくなる 2英語の音に慣れる 3英語を英語のまま理解する習慣が身に付く
ほんとうに頭がよくなる世界最高の子ども英語より引用
音読のメリットは計り知れないほど大きなものがあります。
大量の音読をすることが、中期の目標になります。
このステップも「真似して言おうとする姿」があれば、大成功です。
発音が間違っていても大丈夫。
それよりも指摘して気持ちを折るようなことはしない方が、長期的な学習につながります。
間違っていても、「英語を発声することがすでにすごいこと」という意識をもって臨むと良いでしょう。
現在、アニメキャラクターの英語絵本も多くあります。そちらを購入してみてもいいでしょう。
参考記事⇒アニメ人気キャラクターの英語絵本セットは6選英語が初めての子どもが楽しく多読!
大量の音読で、さらに深くインプット
「読む」とは、フォニックスと文字との関係を知ること
フォニックスの段階では、【文字を見て⇒発音する】という学びでしたが、
この段階では、【発音⇔文字】という双方向の理解ができるようになると、さらに効果的に学習がすすみます。
つまり、英語の文章が自分で読めるようになるということ。
初期目標、中期目標ときましたが、長期的な目標は、「文章を読むこと」になります。
英語は、使わないとどんどん忘れてしまうもの。
せっかく覚えたものを忘れてしまうなんてことはしたくないですよね。
忘れないためには、どうすればいいか。
それは、文字を読み続けることができるようになるということです。
文字が読めるようになると、英語の能力は衰えづらくなります。
言語は使わないと忘れてしまうという面があります。
そこで、実際に会話をしなくても忘れない、むしろ能力を伸ばす方法は「文章を日常的に読む」ということ。
漫画でも小説でも好きなものを英語で読めるようになると、忘れずにむしろ成長することができるのです。
文法は10歳以降に機能が備わる。子どもは行わないように注意
文法を言葉で理解できるようになるのは、10歳からです。
9歳までは、言葉で説明しても脳の構造上どうしても分からないんです。
そのため、「主語がこれでー、動詞がこれでー、」という説明は意味をなしません。
そこで、9歳まではどうするかというと「文章をたくさん聞くことで自然と理解」するということ。
自然と理解するという一方、間違いは多くなります。
例えば、過去形は「–ed」と理解したとしても、「go」の過去形は「goed」ではないですよね。
正解は「went」
だけれど、「goed」と言ったとしても、それはルールを理解しかけているということ。
つまり、英語学習は進んでいると考えていいでしょう。
1つずつ理解しながら進んでいくため、途中ルールの間違いに気づくのです。
そこで注意したいことが、文法の落とし穴。
文法のルールを理解しながらでも、「実は分かっていなかった」なんてことも出てきます。
10歳以降には、初めて文法を学びなおし、正しい文法理解が必要になってきます。
9歳までは、大量の文を読み、そこから法則(文法)を自分で気づく。
初心者はまず何から始めればいいのか
ここまで読んできた中で、だいたいの流れはつかめたと思います。
英語学習の初心者にはこのやり方がいいという具体例をおすすめします。
BGMで童謡から英語の音を聞き、絵本の読み聞かせで聞くということを中心に行う。
そこのインプットが少したまってきたら、フォニックスを覚える。
フォニックスを学んだら、文章を真似してみる。
という工程がおすすめです。
1つ1つじっくりと時間をかけることで、子どもが楽しく行うことができますよ!
まとめ 長い期間が必要なことで重要な親の関わり
3つの目標
- フォニックスをマスター
- 音読を大量に行うこと
- 文字と発音の理解
この3つを行うためには次の5つの段階が必要。
- 英語を聞く BGMや絵本などを通し、大量の英語を聞く
- フォニックス 音を学び、文字と音を連動させる
- 発音 一つずつ発音を学ぶ
- 読む フォニックスを学べたら、少しずつ読む
- 文法 文法は9歳までは行わない
まず初めは、英語の童謡などを自然に聞けるように室内でかけることと英語絵本を聞くことから始まります。
「聞く」を増やして、徐々に英語に親しめるようにしていきましょう!
英語学習は長い期間かかります。
そのため、英語の取り組みを最大限楽しく行うことが英語学習のカギとなります。
そこで、とにかく誉めて誉めて楽しんで誉めてという親の行動が必要です。
「机に向かう勉強」としてではなく「遊びながらの学習」をしていってくださいね!
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