- 子どもの成長させたいけど、どうすればいい?
- 生きる力を育みたい。
- 非認知能力って何?
子どもを強く育てたいという人に向けてこの記事を書いています。
こんにちは、保育士歴12年以上ココ先生です。
子どもを育てたいけど・・・どうすればいいの?と考えたことはありますか?
答えは簡単。
非認知能力を育てましょう。
非認知能力を育てれば、
- 進学率も良く
- 年収も高く
- 健康状態も良く
- 幸福度も高い
というメリットがあります。
逆に非認知能力が育たなければ、壁があれば挫折し、自分のことを卑下し、何もなすことができない人物になることでしょう。
保育士として子どもの非認知能力を育て続けてきた私が解説します。
初めに結論を言ってしまうと、
非認知能力を育てるには、子どもの気持ちを尊重することが何よりも大事。
ということ。
【非認知能力】とは
生きる力とは、専門用語で非認知能力(ひにんち のうりょく)と言います。
認知能力 | 今までテストとして、点数で表されてきたもの | 国語 算数 英語など |
非認知能力 | 点数で表せないもの | コミュニケーション 想像力 自己肯定感など多岐に渡る能力 |
と区分けすることができます。
多岐に渡るため、ここの記事に書ききれないほどの能力がありますが、
主なところが、
自制心 | 自分の感情や行動をコントロールする心、自分を律する心 |
やり抜く力 | 目標に向かって粘り強く向かう精神 |
意欲 | 何かをやろうとする意志 |
自立心 | 自分で選択した上で行動しようとする心 |
自己肯定感 | 自分は大切な存在だと感じる心 |
メタ認知 | 自分の状況を把握する能力、客観性 |
などなど、が挙げられます。
どういうものに、どうやって取り組むか、どう感じるか、それを感じて次をどう行動するか、などなど全ての事柄において、非認知能力が関わっています。
では、その非認知能力を育てるにはどうすればいいのか。
子どもの期間、特に就学前に適切な環境と関わりを持つことは、子どもたちの非認知能力の育成、ひいてはその後の人生にも決定的に重要な意味を持つ
私たちは子どもに何ができるのか 非認知能力を育み、格差に挑むより引用
【環境】とは、子どもの親、友だち、生活スタイル、習い事、食事などなど・・・
多岐に渡ります。
中でも一番影響が強いのが、【親との関わり方】です。
より詳しく知りたい方はこちら
参考記事⇒【非認知能力とは何か】子どもの成長を見続けている現役保育士が解説
親の関わりや周りの環境が大事と分かったところで、次の章では、すべての土台となるポイントを解説します。
0歳からは、心の安全基地が必要【人間の基礎】
安全基地とは、
親との愛着のこと。
生まれた時から、泣くと助けてくれる人を信頼することで育まれる親とのつながり。
親は守ってくれるという安心できる場所であるという感覚のこと。
成長するには、この安全基地を育むことがなによりも大事。
生まれてからはずっと「安全に過ごせる」ということができることが、土台となっています。
安全に過ごすには、誰かが守ってくれるという気持ちを持つこと。
つまり、母親・父親が赤ちゃんを守る場所になります。
それが「心の安全基地」と言われるものです。
基地が出来て初めて、赤ちゃんは周りを探ってみたり、調べてみたり、基地から周りの世界をのぞいてみるという行動に出ます。
心の安全基地が出来なかったら
安心できる場所はなく、常に危険を感じてしまうため、高いストレスを抱えたまま生きていくことになります。
それでは成長するどころではなく、生命を守ることだけが最優先する人間になるでしょう。
そうなると非認知能力は著しく伸びづらくなります。
心の安全基地を伸ばしたいのなら、
- 抱っこなどの関わりを増やしたり
- 受け答えをする際するに子どもとの関わりと丁寧にしたり
- 泣いたら近くによって声をかける
などをすることが必要です。
抱っこすることは、スキンシップになり、とっても大切。
自己肯定感・やり抜く力・自立・意欲これら4つの非認知能力を解説
この記事では英語を親子で勉強する上で特に関係の強い4つを解説。
自己肯定感 | 自分は大切な存在だと感じる心 |
やり抜く力 | 目標に向かって粘り強く向かう心 |
自立 | 自分で選択した上で行動しようとする心 |
意欲 | 何かをやろうとする意志 |
4つをまとめると、自分のことを信じることができ、課題を自分で選び、それに向かって行動を起こし、目標まで到達することができるようになるということですね。
自己肯定感とは、自分を大切な存在だと思うこと
日本の子どもは自己肯定感が低いと、話題に上がったことがあったので、聞いたことがある人も多いのではないでしょういか?
自己肯定感とは、
文字の通り、自分を肯定すること。
成功失敗にかかわらず、自分は大切な存在だと思えるかどうか。
ということです。
どうしたら、自分は大切な存在だと思えるのかどうか。
成功したら好きに、失敗したら嫌いに、となると軸が「成功か失敗」になります。
失敗も成功も関係なく自分はこういうもの。失敗しても、良いところもあるという気持ちが大切です。
そこで、成功失敗関係なく、愛してくれる親となる存在が最重要になります。
自分自身が愛されて初めて、子どもは自分自身を信じることができます。
そこに成功も失敗もなく、ただ、自分自身が軸です。
この自己肯定感があることで、
- 嫌なことに立ち向かえる
- 精神的な疲労・ストレスに強くなる
などに繋がります
私は娘に「大好きだよ」と伝えてから寝るようにしています。
寝る前に伝える。なんの準備も必要なく、簡単な工程で伝えられます。
あなた自身が大好きだということを伝えることになります。
おすすめです!
参考記事⇒【保育士が語る生きる力】子どもの自己肯定感をガチで高める方法【非認知能力】
やり抜く力とは、情熱×粘り強さ
やり抜く力を英語でグリットと言います。
困難や挫折を味わっても諦めずに努力を続けられる力
人が偉業を達成するには、才能よりもグリット
最先端の新常識×こどもに一番大事なこと 子育てベスト100より引用
それを「やり通す」という習慣が「やり抜く力」を育てるのです。
簡単なものでなく、「少しだけ難しい」ということがポイント!
少しだけ難しいことに挑戦とは、「工夫をすれば、達成できる挑戦である」ということです。
少し難しくても、やり通すことで自然と違う手段を使うなどの工夫をして、取り組みます。
工夫しながらも「できた!」という達成感を味わうことで次も「工夫してやってみよう」と子どもは思うのです。
そこで親に求められることは、
- 途中で投げ出さないように、援助する
- すぐにやめず、区切りの良いときまで行えるようにする。
という「最後までやり通すように配慮する」ことが、子どものやり抜く力を育てることに繋がります。
少しだけ難しいことに対しては、自分で工夫することを見守ってあげてください。
工夫するという思考を巡らせることで、成長に繋がります。
参考記事⇒最後までやり抜く力「グリット」とは?子どもに必須な非認知能力【保育士おすすめ】
自立とは、自分で自分のことを決めること
何をするか、どうやってするか、自分で決めることはとっても大事なことです。
子どもにとっての自立とは、自分の行動を自分で決めること。
私も大学に入る前にどこに進路を決めるかずいぶん悩みました。
行きたい大学がないのです。
今思うと、選ぶことができず、自立していなかったのですね。
自立は自主性とも言いかえられたりしますが、小さいころからの自分で選ぶことの積み重ねが必要です。
例えば、自分の洋服を自分で選ぶ。
これなら小さい2歳ほどの子でも自分で決定することができます。
どこの公園で遊ぶか・・・など自分で決めるという選択と行動を親が支援することで、本当にやりたいことを選ぶ力を育んでいくことになります。
また「子どもに任せてますから」という、放置・放任とは全く違います。
放任は子どもの選択を見ていない。
それに対し、子どもの意見を応援する親がいることで、安心して選択できるのです。
子どもの選択を応援するということは
- 本人の言葉を聞き、思いを紐とき
- その上で選択肢を一緒に探したり
- やり方を一緒に考えたり
- アドバイスをすることが必要
選択肢を準備することや、考慮するポイントを伝えてあげるなどやるべきことが大人にはあります。
自分で決めたことの方が、子どもの頑張りに直結します。
自立がモチベーションにつながるのです。
- まずは小さいこと、例えば洋服を選ぶなどから自分で決める
- 子どもの思いを聞く
- その上で、アドバイスは必要
参考記事⇒【保育士おすすめ】子どもの自立を高める4選!【生きる力を育てる関わり方】
意欲とは、物事に対するモチベーション
意欲は、二つに分けられます。
内発的動機づけ | 楽しい、興味があるなどのやりたいという気持ち |
外発的動機づけ | 退屈なものにもやろうとする気持ち |
内発的は、楽しいからやる。
これは分かりやすいですね。
だからやる気が続くんです。
遊びに対しても楽しいから行う。
では外発的動機づけについて詳しく見てみましょう。
英語の文法を学ぶのに、教本を使用しましたが、かなりキツイ。
そのときに、「教本ができたら、おいしいおやつを食べよう」
とご褒美を設定して取り組む。
これが、外発的に意欲を上げた例です。
意欲は、一時的に上がるでしょうが、これだと1回きりの意欲で、次には意欲は繋がらない点にも注目です。
何事も、基礎の練習は、退屈なものです。
ピアノにも基礎の練習をこなしたからこそ、難しい曲に挑戦できるなど、楽しさを感じるまでに基礎の練習などは得てして退屈な場合がありますね。
内発的に楽しみながら、取り組むことが一番意欲が続きます。
が、外発的にも理解しておくと、子どもの意欲を強化していくことができます。
外発的動機づけを強化するには3つあります。
自律性 | 自分で選んだことで、自分の意志で行うことを決断し、 |
関係性 | 価値があると認めてくれている人のもとで、 |
有能感 | 少しだけ難しいことをする |
つまり、子ども自身が決めたことを、尊重してくれる親のところで、少し難しいことを挑戦することで意欲が続く。
これをできると、子どもは、退屈なものでもやろうという意欲をキープ、または向上してくれます。
今回のまとめ 4つの非認知能力は、子どもの思いを聞くことが大事
4つの生きる力を細かく見てきて、重複しているところもあります。
自己肯定感 | 子どもの尊重 | 子どものことを失敗も成功もなく、認めていく |
やり抜く力 | 挑戦+親の姿勢 | 少し難しいことをやりきることを繰り返していく |
自立 | 子どもの尊重 | 自分で選択することで、やろうとする |
意欲 | 子どもの尊重+挑戦 | 自分で選び、安心する人のところで、少し難しいことをする |
子どもの尊重が重複していたり、挑戦が重複していることが分かるでしょうか?
このサイトでは4つの軸を中心に考えると、
つまり、挑戦することを親が姿として見せた上で、子どもの気持ちを尊重して、挑戦することに気持ちを持っていってあげる。
これが今回のまとめになります。
非認知能力を駆使して英語学習を捗らせることもできますよ!
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